2023年09月05日 更新
星海社新書 関ヶ原合戦を復元する
2023年09月20日(発売日はお住まいの地域によって異なります。)
信憑性の高い史料に基づく関ヶ原合戦の実像
近年、関ヶ原合戦の研究が活発化し、多くの「新説」が発表されている。一例を挙げれば、「小早川秀秋が寝返ったのは開戦と同時、合戦は短時間で終結した」とする説や、「西軍が豊臣秀頼を迎えるための御座所として関ヶ原にある城山に陣城(玉城)を築いた」とする説などである。こうした「新説」はテレビ番組にも多く取り上げられ、関ヶ原合戦は従来言われているほど「たいした」合戦ではないというイメージが広まっている。だが、はたしてそれは本当だろうか。本書は、従来の関ヶ原合戦のイメージを一変させる「新説」をつぶさに批判検証し、信憑性の高い史料を基に決戦当日の布陣や経過を復元していく試みである。