星海社に入社する前は不動産再開発の仕事をしていました。
待遇も一緒に仕事をしている人たちも素晴らしくそれらに全く不満はありませんでしたが、再開発プロジェクトに関わる人数の多さと仕事の結果が出るまでの期間の長さが、自分の性にはあまり合っていませんでした。
そんな中、星海社が編集者の人材募集をしていることを知りました。
1つの本をつくるのもプロジェクトと言えますが、再開発と比べると少ない人数・短い時間で仕事の結果が出ます。それをとりまとめる編集者の仕事は自分の性に合っていると思い、応募して入社しました。
応募条件が「編集未経験可」だったことも応募した大きな理由です(出版社の編集者の中途採用は、応募条件が「編集経験必須」であることがほとんどです)。
これまでは漫画、小説、新書、ウェブサービスなどおもしろそうなものを節操なくかたちにしてきました。これからもたぶんそうしていきます。
自分がかたちにしたいもの、つまり企画がたくさんある人は、編集者に向いています。
「この作家さんの作品が好きなので何かを描いてほしい」「知りたいことや悩みがあるけど、それらについて応えてくれる本がない。だから誰かに書いてほしい」「こういう仕組みやサービスがあったら、うまくいくんじゃないか」星海社の場合は、それが漫画でも小説でも新書でもウェブサービスでも何でもOKです。
逆に企画は他の誰かが考えてくれるわけではないので、自分がかたちにしたいものが無い人は、他の能力が高くてもあまり編集者には向いてないかもしれません。